ここでは、調味料に含まれる食品添加物をわかりやすいように一覧にしました。
購入の際に参考にしていただけると嬉しいです。
食品添加物 表示ルールを知っていますか?
食品添加物の表示には、次のようなルールがあります。
・原則として、食品に使用した添加物はすべて表示する必要があります。
・表示は、添加物に占める重量の割合が多いものから順に、その添加物の「物質名」で行います。
・保存料や甘味料などの用途で使用した場合は、その用途名も併記します。
・一部の添加物については、物質名ではなく、添加物の「品名」、「簡略名」、「類別名」で表示することもできます。
・表示は、一括表示の枠内にある「添加物欄」又は「原材料名欄」に行います。
・表示は、容器包装を開かないでも容易に見ることができるように、容器包装の見やすい箇所にします。
・表示に用いる文字は、JISZ8305に規定する8ポイントの活字以上の大きさの文字とします。
・表示に用いる文字の色は、背景の色と対照的な色とします。
・食品に残存しないものや、ごくわずかしか残らず食品に何ら影響を及ぼさないものは表示が免除されます。
・食品添加物は、/(スラッシュ)にあとに表示することになっています。
注意 ここでは、食品添加物種類をあおで、添加物名を黄色の蛍光ペンで、食品添加物でない天然のものをあおで囲っておきます。
調味料に含まれる食品添加物まとめ
しょうゆに添加される場合がある添加物
添加物・成分名 | 作用 |
甘味料(砂糖のように天然には存在せず、化学的な合成により製造される人工甘味料) カンゾウ抽出物、サッカリンナトリウム、ステビア抽出物及びD-ソル ビトール | 長期間あるいは大量に摂取すると、血圧上昇やカリウム濃度低下などの重篤な副作用がみられる場合がある |
着色料(カラメル色素は、色々な食品に使用されている食品添加物の1つで、茶色い色素をもつ着色料) カラメルI、カラメルIII及びカラメルIVのうち1種 | カラメルⅢ・Ⅳが危険とされる所以は、このどちらにもアンモニア化合物を加えて、製造されていることにありアンモニア化合物を加えて製造される過程で、発がん性のある化学物質が生成されると言われている |
保存料(食品の腐敗や変敗を防ぐ目的で食品に使用される添加物) 安息香酸ナトリウム、パラオキシ安息香酸イソブチル、パラオキシ安息香酸イソプロピル及びパラオキシ安息香酸ブチルのうち3種以下 | 発がん性のような悪い影響を及ぼす可能性がある。たとえば、安息香酸はビタミンCと反応して発がん性物質であるベンゼンに変わる |
調味料(昆布やかつおぶしなどのうま味成分を化学合成により抽出または生成したもの) アミノ酸 DL-アラニン、グリシン及びL-グルタミン酸ナトリウム 調味料(アミノ酸)…調味料が1種類の場合 調味料(アミノ酸等)…調味料が2種類以上の場合 | 過剰に長期間摂取した場合に、神経系に障害が出る恐れがあると報告されている |
筆者が考える・製造希望するしょうゆの理想的な原材料
- 国産有機大豆(遺伝子組み換えでない)
- 国産有機小麦
- 天然塩
味噌に添加される場合がある添加物
添加物・成分名 | 作用 |
保存料(食品の腐敗や変敗を防ぐ目的で食品に使用される添加物) 安息香酸ナトリウム、パラオキシ安息香酸イソブチル、パラオキシ安息香酸イソプロピル及びパラオキシ安息香酸ブチルのうち3種以下 ソルビン酸 | 単体では発がん性は認められていないが、他の添加物と組み合わせることで発がん性が指摘されている |
酒精(発酵を止めてしまうもの) 発酵アルコールのことで、醸造用エチルアルコールと同じで食品添加物に指定されている | 食品用なので、害はないが睡眠障害やうつ病といったこころの問題を招くおそれもあり |
調味料(昆布やかつおぶしなどのうま味成分を化学合成により抽出または生成したもの) アミノ酸 DL-アラニン、グリシン及びL-グルタミン酸ナトリウム 調味料(アミノ酸)…調味料が1種類の場合 調味料(アミノ酸等)…調味料が2種類以上の場合 | 過剰に長期間摂取した場合に、神経系に障害が出る恐れがあると報告されている |
漂白剤(大豆を明るい色に仕上げみその色を白くし、味噌熟成中の着色を抑える) 次亜硫酸ナトリウム | 熱を加えると成分が消失すると言われている |
筆者が考える・製造希望する味噌の理想的な原材料
- 国産有機大豆(遺伝子組み換えでない)
- 国産有機米
- 天然塩
めんつゆに添加される場合がある添加物
添加物・成分名 | 作用 |
成分果糖ぶどう糖液糖(砂糖とほぼ同じ甘さをもち、安価なため、砂糖の代わりに広く使われている) | 体内の老化を進める物質であるAGE(終末糖化産物)の生成を促進することが知られている。血管や脳にも悪影響を及ぼす可能性があり |
成分酵母エキス(酵母に含まれる成分を抽出したもの) | 食材本来の美味しさが感じにくくなる可能性があり、美味しいと感じるにはより強い旨味が必要となる |
アルコール(開封後の白カビや雑菌の発生を抑えて品質を保持するために使用しており、使用量は比較的少量) | 食品用なので、害はないが睡眠障害やうつ病といったこころの問題を招くおそれもあり |
調味料(昆布やかつおぶしなどのうま味成分を化学合成により抽出または生成したもの) アミノ酸 DL-アラニン、グリシン及びL-グルタミン酸ナトリウム 調味料(アミノ酸)…調味料が1種類の場合 調味料(アミノ酸等)…調味料が2種類以上の場合 | 大量に摂取すると神経細胞に影響し、頭痛や手足のしびれ、のぼせなどの症状が起きるといわれている |
酸味料(食品や飲料において酸味を出すために使われる) クエン酸・コハク酸、リンゴ酸 | 全て国の安全基準をクリアしたものなので危険性や体への影響はないといわれているが、発がん性も指摘されている |
筆者が考える・製造希望するめんつゆの理想的な原材料
- 国産有機大豆(遺伝子組み換えでない)しょうゆ
- 国産黒糖、きび砂糖、てんさい糖
- ふし(かつお、宗田かつお)
- 天然塩
- 国産本みりん
- 国産昆布、干し椎茸
マヨネーズに添加される場合がある添加物
添加物・成分名 | 作用 |
調味料(昆布やかつおぶしなどのうま味成分を化学合成により抽出または生成したもの) アミノ酸 DL-アラニン、グリシン及びL-グルタミン酸ナトリウム 調味料(アミノ酸)…調味料が1種類の場合 調味料(アミノ酸等)…調味料が2種類以上の場合 | 大量に摂取すると神経細胞に影響し、頭痛や手足のしびれ、のぼせなどの症状が起きるといわれている |
成分植物油 使用されている主な植物油 菜種油や大豆油 化学溶剤を使って抽出される油の製造過程では「トランス脂肪酸」が発生することがある | トランス脂肪酸は、心臓病発症のリスクを高めることなどが懸念されることから、WHO(世界保健機関)が摂取上限値を勧告している物質。 |
筆者が考える・製造希望するマヨネーズの理想的な原材料
- 国産菜種
- 国産平飼い卵(抗生剤不使用)
- 国産純りんご酢
- 国産黒糖、きび砂糖、てんさい糖
- 天然塩、無添加からし
ポン酢に添加される場合がある添加物
添加物・成分名 | 作用 |
成分果糖ぶどう糖液糖(砂糖とほぼ同じ甘さをもち、安価なため、砂糖の代わりに広く使われている) | 体内の老化を進める物質であるAGE(終末糖化産物)の生成を促進することが知られている。血管や脳にも悪影響を及ぼす可能性があり。 |
調味料(昆布やかつおぶしなどのうま味成分を化学合成により抽出または生成したもの) アミノ酸 DL-アラニン、グリシン及びL-グルタミン酸ナトリウム 調味料(アミノ酸)…調味料が1種類の場合 調味料(アミノ酸等)…調味料が2種類以上の場合 | 大量に摂取すると神経細胞に影響し、頭痛や手足のしびれ、のぼせなどの症状が起きるといわれている |
酸味料(食品や飲料において酸味を出すために使われる) クエン酸・コハク酸、リンゴ酸 | 全て国の安全基準をクリアしたものなので危険性や体への影響はないといわれているが、発がん性も指摘されている |
筆者が考える・製造希望するポン酢の理想的な原材料
- 国産有機大豆(遺伝子組み換えでない)しょうゆ
- 本醸造酢
- 国産黒糖、きび砂糖、てんさい糖
- 国産かんきつ果汁
- 天然塩
- 国産鰹節、昆布
ドレッシングに添加される場合がある添加物
添加物・成分名 | 作用 |
調味料(昆布やかつおぶしなどのうま味成分を化学合成により抽出または生成したもの) アミノ酸 DL-アラニン、グリシン及びL-グルタミン酸ナトリウム 調味料(アミノ酸)…調味料が1種類の場合 調味料(アミノ酸等)…調味料が2種類以上の場合 | 大量に摂取すると神経細胞に影響し、頭痛や手足のしびれ、のぼせなどの症状が起きるといわれている |
増粘剤(とろみをつけて、ドレッシングと食材がからまりやすくするために使われる添加物) キサンタンガム(でんぷんを発酵) カラギーナン(海藻から抽出) グァーガム(マメ科の植物の実から抽出) これらを2種類以上使用した場合は、用途名と物質名を省略して「増粘多糖類」と表記できる | 発がん性の疑いがある「カラギナン」が含まれている場合があり、使用量が多くなると作業性が悪くなったり、好ましくない食感になったりすることもある。 増粘多糖類とカラギナンが含まれている場合は避けたほうが無難。 |
加工でんぷん(でんぷんを化学的に処理したもの) 代表的な加工でんぷんは以下の通り ・リン酸架橋デンプン ・酢酸デンプン ・ヒドロキシプロピルデンプン ・オクテニルコハク酸デンプンナトリウムなど いずれも「加工でんぷん」と簡略化して表記できる | 発がん性があるとされている プロピレンオキシドやプロピレンオキサイドを使用するヒドロキシプロピルデンプンやヒドロキシプロピル化リン酸架橋デンプンなどもあり。 これらの加工でん粉は低温への耐性があり、冷凍が可能なため、冷凍食品などに使用されるが、欧州では幼児向けの食品に使用することを禁止されている。 |
成分果糖ぶどう糖液糖(砂糖とほぼ同じ甘さをもち、安価なため、砂糖の代わりに広く使われている) | 体内の老化を進める物質であるAGE(終末糖化産物)の生成を促進することが知られている。血管や脳にも悪影響を及ぼす可能性があり。 |
成分植物油(植物油はとろみをつけて、原材料同士を結びつけやすくするために使われるドレッシングの主成分) 使用されている主な植物油 なたね油 大豆油 とうもろこし油(コーン油) パーム油など 化学溶剤を使って抽出される油の製造過程では「トランス脂肪酸」が発生することがある | トランス脂肪酸は、心臓病発症のリスクを高めることなどが懸念されることから、WHO(世界保健機関)が摂取上限値を勧告している物質。 |
筆者が考える・製造希望するドレッシングの理想的な原材料
- 食用植物油脂(国内製造)
- 国産有機大豆(遺伝子組み換えでない)しょうゆ
- 本醸造酢・国産かんきつ果汁
- 国産黒糖、きび砂糖、てんさい糖
- 天然塩
トマトケチャップに添加される場合がある添加物
添加物・成分名 | 作用 |
成分果糖ぶどう糖液糖(砂糖とほぼ同じ甘さをもち、安価なため、砂糖の代わりに広く使われている) | 体内の老化を進める物質であるAGE(終末糖化産物)の生成を促進することが知られている。血管や脳にも悪影響を及ぼす可能性があり。 |
酸味料(食品や飲料において酸味を出すために使われる) クエン酸・コハク酸、リンゴ酸 | 全て国の安全基準をクリアしたものなので危険性や体への影響はないといわれているが、発がん性も指摘されている |
トマト自体が有機栽培でない場合は、農薬や化学肥料などの心配が残る。
筆者が考える・製造希望するトマトケチャップの理想的な原材料
- 有機トマト
- 国産黒糖、きび砂糖、てんさい糖
- 本醸造酢
- 天然塩
- 有機たまねぎ
- 有機にんにく
- 香辛料
出汁に添加される場合がある添加物
添加物・成分名 | 作用 |
調味料(昆布やかつおぶしなどのうま味成分を化学合成により抽出または生成したもの) アミノ酸 DL-アラニン、グリシン及びL-グルタミン酸ナトリウム 調味料(アミノ酸)…調味料が1種類の場合 調味料(アミノ酸等)…調味料が2種類以上の場合 | 大量に摂取すると神経細胞に影響し、頭痛や手足のしびれ、のぼせなどの症状が起きるといわれている |
成分酵母エキス 酵母に含まれる成分を抽出したもの | 食材本来の美味しさが感じにくくなる可能性があり、美味しいと感じるにはより強い旨味が必要となる |
筆者が考える・製造希望する出汁の理想的な原材料
- 国産イワシぶし
- 国産カツオぶし
- 国産昆布
みりんに添加される場合がある添加物
添加物・成分名 | 作用 |
成分醸造アルコール 開封後の白カビや雑菌の発生を抑えて品質を保持するために使用しており、使用量は比較的少量 | 食品用なので、害はないが睡眠障害やうつ病といったこころの問題を招くおそれもあり |
水あめなどの糖類 | 特になし |
みりんは似たような名前にみりん風調味料がありますが、これはみりんではありません。
みりん風調味料とは、アルコール分が法律で0.9%以下と定められており食品分類の液体調味料です。
本みりんの真似をしていますが糖類・クエン酸・塩・水分であることがほとんどです。
筆者が考える・製造希望するみりんの理想的な原材料
- 国産有機もち米
- 有機米麹
- 国産焼酎
酢に添加される場合がある添加物
添加物・成分名 | 作用 |
成分醸造アルコール 開封後の白カビや雑菌の発生を抑えて品質を保持するために使用しており、使用量は比較的少量 | 食品用なので、害はないが睡眠障害やうつ病といったこころの問題を招くおそれもあり |
筆者が考える・製造希望する酢の理想的な原材料
- 有機米(米酢)
- リンゴ(純リンゴ酢)
- ぶどう(ワインビネガー・バルサミコ酢)
まとめ
こちらでは、調味料に配合されている主な食品添加物を紹介しました。
購入前にどんなものが入っているのか、どんなものを避ければよいのかわかると思います。
無添加の調味料を探す手助けになれば幸いです。
次のページでは、食品に含まれる添加物の早見表を作りましたので見てくださいね。
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